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Designer     Kazuya Fujishita

2015年「kitai」始動。
デザインの特徴は時代にとらわれないジェンダーレスなディテールとミニマルなシルエット。「ファッションの中心は人であり、その人間性を引き立てるツールとして『服』がある。」を基本のコンセプトに掲げ、着る人の雰囲気や存在感で服の見え方が変わる。
ニュートラルなモノの見方によって自分なりのファッションを楽しんでもらいたいという想いから、ジャンルや枠にとらわれない余白を残したデザインに仕上げている。
大学卒業後、精密機械の金型制作会社で働いた経歴があり、“ミリ”よりも小さな“マイクロ”単位でのズレや誤差をなくすことに日々向き合っていた。その経験が現在のパターン製作や縫製にもいかされている。
デザインから仕立てまでを手がけるデザイナーに師事し、そこで培った参考書にはないリアルなテクニックにより、自身のファッション技術が高まり「kitai」を立ち上げる。
20代の頃に愛用していたドメスティックブランドのデザインルーツを探り、新たな知識や見解が広がったことで、誰もが見覚えのあるデザインに着目し、素材やシチュエーションを変え、新たなアイテムとして昇華する。
デニムジャケットにあるディテールをシャツ地に落とし込んだり、モッズコートの要素をジャケットで表現したりと、本来とは違うところにある要素をドッキングさせることで、さりげない違和感が生まれ、スタイリングによって表情の変化を楽しむことができる。
2018年A/Wシーズンのブランドヴィジュアルでは、ショートヘアの女性モデルとロングヘアの男性モデルを起用し、同様のセットアップを互いに着こなすことで、固定概念に問いかけるボーダレスなスタイルを提案。
2019年A/Wシーズンでは、ブランドコンセプトをより挑戦的に表現し、着用者によって幾通りにもシルエットを自在に操れるワンピースを制作。
スタイリングの変化によって相手に伝わる印象や、それを纏った本人が発見する新たな自分との出会いを期待し、その役割になれる“何か”を、服を通して探り続けている。

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